風がビュビュンとビュビュビュビュ

boredoms2011-07-14

いんやーーー今日のお話はヒドイい。
いつもひどいけど今日は特にヒドい。
めちゃくちゃですね。
メチャメチャ〜♪
というわけで、今日の画像はういちゃんの飛び出し小僧です。
というか、飛び出し小僧というのは違うような気がする、この場合は飛び出し少女の方が正しいのでしょうか。
それはそうと、鬼灯さん家のアネキは面白いなぁと思う今日この頃でした。



獣王伝 雷血【 番外編 Last Challenger 】

第四話「挑戦者、吼える」


 今現在、すでにゲーム開始から8ターン目が経過している。
 お互いのプライドの残数は、ネズちゃんが残り二つ、わしが残り一つ。
 ネズちゃんのフィールドには、マナカード『Bar ムーンライト』が展開中、そしてチャレンジャーカード『月守りのムーディー レベル1 BP(ブレイブポイント)8000』、『月面紳士 ダット レベル2 BP9000』、さらにパイオニアカードである『月影のジェントルメン レベル3 BP15000』が全てアクティブの状態で存在している。
 対するわしのフィールドには『銀天の王 アルカイド レベル1 BP6000』が一枚だけだ。
「マナカード『Bar ムーンライト』の効果はカード名称に『月』と入っているチャレンジャー、パイオニアのBPを相手のターンに3000ポイント追加するカードだ。旦那のチャレンジャー、パイオニアには全て『月』が入ってる。こりゃルイチちゃんは地味に痛いだろうな」
 ちなみにマナカードとは、配置することでフィールド全体に影響を与える永続カードなのである。
「そんなひ弱なチャレンジャー達がいくら並ぼうとも片腹痛いわ。この勝負、このターンで決めてやる! わしは『銀天の王 アルカイド』をラストチャレンジャーとして宣言する!」
 ラストチャレンジャーではゲーム中に一度だけ、『最後の挑戦者(ラストチャレンジャー宣言)』を指名できる。
 選べる対象としては、パイオニアカードのみとなっている。
 パイオニアカードには『ラストチャレンジャー宣言時効果』というものが存在し、効果はカードによって様々なものがある。
「ルイチちゃんのプライドは残り一つ、ということは! 『銀天の王 アルカイド』のラストチャレンジャー宣言時の効果発動条件を満たしていやがる!」
「唸れよ、銀天! 『銀天の王 アルカイド』のラストチャレンジャー宣言時効果発動! フィールドに存在する『銀天の王 アルカイド』以外のBP8000以上のチャレンジャー/パイオニアを、全て破壊しゅる!」
「噛みやがった! ルイチちゃん大事なとこで噛みやがった!」
「わ、私の可愛い月の使者達が……全てアナザーワールド送りですと!?」
「へっへへへ、きたねぇ花火だ」
「こいつ糞ひでーヒロインだな」
 ちなみにアナザーワールドとは、いわばお墓みたいなものだ。
「さらに、『銀天の王 アルカイド』のラストチャレンジャー宣言時効果によってチャレンジャー/パイオニアの破壊に成功した時、破壊したチャレンジャー/パイオニアのBP合計を『銀天の王 アルカイド』のBPに追加する! よって『銀天の王 アルカイド』のBPは38000じゃ! 銀天の空の下、ひれ伏せ愚民ども!」
「男前過ぎるだろこのヒロイン」
「これで丸裸じゃぞネズちゃんや! 勝機勝機勝機! アタックタイムに移行、そして『銀天の王 アルカイド』でチャレンジアタック! これこそ袋のネズミじゃ!」
「笑止! ここで私のレスキュータイム! レスキューカード『ムーンライトで逢いましょう』を発動! カード名称に『月』と入っている自分のアナザーワールドにあるチャレンジャーカード、もしくはパイオニアカードのどちらか一枚を選択します。召喚時効果は発動できませんがノーコストで再び召喚ができるのです! 私はアナザーワールドにあるパイオニアカード『月影のジェントルメン』を一枚選択し、フィールドにレベル1で再召喚します!」
「マナカード『Bar ムーンライト』がフィールドに展開中の時にしか発動できない不便なレスキューカード『ムーンライトで逢いましょう』を決めるなんて、さすがはネズミの旦那だぜい」
「さらに私は! 『月影のジェントルメン レベル1 BP4000』をラストチャレンジャーとして宣言します!」
「ギギッ!?」
「そりゃルイチちゃんがサイバイマンみたいな声を出すのも無理はねぇや。『月影のジェントルメン』のラストチャレンジャー宣言時効果は、相手側の全てのチャレンジャー/パイオニアに追加/減少されているBPを無効化するんだからよ。ということはだ、『銀天の王 アルカイド』はBP6000に減少、『月影のジェントルメン』はマナカード『Bar ムーンライト』の効果でBP3000が追加されるからBP7000! このままじゃ『銀天の王 アルカイド』の負けだぜい! どうするよ、どうするんだよルイチちゃん!」
「まだじゃ……わしの誇りはまだ、燦然と光を放っておるではないか! 見えぬか? この輝きが、この煌めきが、あの栄光が! 共に行こう、アルカイド! これがっ! とっておきのぉぉぉうあああ!」
「なっ!?」
「姫様! そ、そのカードは!?」
 そうこうしている内に、門限の六時になったのでおうちに帰りました。