開戦前夜

蝉が鳴いてる。
最近、蝉が鳴くようになりました。
そろそろ本格的な、夏の到来です。
毎年、何もない、何の想い出もないあの夏がまたやってきました。
そんな僕に、初夏早々、一つの事件が起こります。
今週、僕は。
『合同コンパ』に行って来ます。
合コンです。
二十三年と六ヶ月ちょい生きていましたが、一度も合コンなんて六次元な所に足を運んだ事がない僕は、今から指が震えている始末です。
ほんまに、何をしゃべったらいいのでしょうか？
まったく分かりません、どうせ音楽の話し出しても「ケツメイシとかくーちゃんとか聴くわぁ」とか言われて「あ〜そうなんやぁ」言うて話題終了するのが落ちですよ多分。
僕知りませんもんケツメイシもくーちゃんも。
あぁ、合コン怖い。
あぁ、若い人怖い。
しかしながら、この時代に生まれたからには、合コンってやつを生で一度は見てみたかったんです、もうその場の進行はあとの二人の男子に任せます、僕は即身仏になり、ただただ、今の時代に生まれてきた意味を探りたいと思います。
初めての合コンで僕は、何を失い、何を得れるのでしょうか。
気づけば、上杉達也や赤木剛憲、が年下になってしまった。
しかも来年、フグ田サザエとタメになる。
いつの間にか、僕は夜中に一人でトイレに行けるようになった。
一人で電車に乗って会社に通うようになった。
でも、本当に僕は変わったのかな？
ねえ、ドラえもん。
僕は今週、合コンするよ。
あぁ。
蝉が泣いてる。