上を向いて歩こう、涙がこぼれないように

boredoms2007-02-26

本当にわからない問題が目の前にある時、人間はどうなるのか。
ただ一つ、笑うのである。
笑けてくるのである。
二月二十五日、簿記三級の試験を尼崎産業高校まで受けに行った。
開始は、朝の九時。
簿記の関係者さん達よ、せっかくの日曜にこの時間帯はどうお考えなのですか?
こんなんリアルな登校時間やないですか、まぁバーチャル学生気分になれたからいいですけども。
試験会場である高校に入って、しばらくしたら僕は泣きそうになってました。
廊下。
廊下の窓。
教室。
パイプの机と椅子。
黒板。
黒板消しに黒板消し掃除機。
トイレには「山本は包茎」の落書き。
あの頃、です。
なんかわからなんけど、とめどないノスタルジックで泣きそうになりました。
そんななか、試験が始まりました、そして、しばらくしたら僕は泣いていました。
と、同時に笑ってもいました。
なにせ試験がちっともわからないのですから、問題の意味すら解答用紙の表の意味すらも。
なぜなら、なんのことはない、ただただ勉強をしていなかっただけです、まったく。
動かない手。
固まる体と脳機能。
そんな動かざること山の如しな僕とは対照的に、周りの受験生による気でも触れたかと思う電卓を打つ音、音、音の数々。
え?何をそんなに計算することあんのこの問題っと山の如しの僕。
完全に心が折れました、心の中に曙選手がバブルスライムみたくぶっ倒れていました。
結果はまだでていません、ただ、もぉわかっています。
あれだけみんなが計算機をカタカタカタやっていた問題を、僕は計算機なしで回答したのですから。
三十分で全ての問題が今の僕には回答、いや、問題の意味すらわからないとわかった僕は、残り一時間半を中学、高校の思い出に浸ることに費やしました、とてもとても無駄な時間だったと帰りのバスで気づきました。
二月二十五日は紙と文字と数字に負けた記念日。
でも次は、勝つまで負けない。